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もりブログ(第46号)~年収(103万円)の壁はどうなったの?~



【第46号】「年収(103万円)の壁はどうなったの?」について

フォレストファームの森です。こんにちは。

もりブログでは、経営や、IT、AI、販売促進などの中小企業の経営に役立つ情報をお届けしています。

今回は3月の国会で法案が通過した、所謂103万円の壁(所得税の基礎控除の額)の変更についての現状を見ていきたいと思います。


【そもそも年収の壁とは】

「年収の壁」とは、1年間に会社から支払われる総支給額のことで、税金や社会保険料が“差し引かれる前の金額”のことです。

この年収が一定額を超えると、税金や社会保険料の負担が増えたり、配偶者特別控除が受けられなくなったりしてしまいます。そのため、パートタイムやアルバイトとして働く人は、この壁を超えないように、働く日数や時間を減らす”働き控え”をおこなうケースが多く見られます。

その壁は段階的に、表のようになっています。


出典元:労務SEARCH(サーチ)(https://romsearch.officestation.jp/news/48554



【年収の壁が2025年ではどうなる?】

2025年3月4日、衆議院の本会議にて所得税が発生する年収の壁を、103万円から最大160万円に引き上げる議案が予算案が衆議院を通過しました。これにより2025年からの改正が決定しました。

ただし、控除額については「178万円を目指す」という自民・公明両党と国民民主党の3党の合意内容の実現に向け、今後も協議が進められる予定です。


【130万円の壁は残る点に注意】

103万円の壁が引き上げられたとしても、130万円の壁は依然として存在するようです。年収130万円を超えると、それまで社会保険に加入していなかった人も扶養から外れる制度には変わりがないことに注意が必要です。国民年金・国民健康保険に加入し、保険料を全額自己負担する必要があります。


<おわりに>

今回は、「年収の壁」について、見てきました。経営者の立場でこの年収の壁問題を考えた場合、熱心に働いてくれる従業員の方の労働時間が増えることになるので、今後も国会審議の様子を見てきたいと思います。

 

以上、如何でしたでしょうか。これからも経営にまつわる話題を取り上げていきたいと思います。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

では、また次回、お会いしましょう。


 
 
 

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