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森 智亮

中小企業向けIT支援ツール(第1回)~IT戦略ナビ~



【第1回】「中小企業向けIT支援ツールや施策の紹介~IT戦略ナビ~」

フォレストファームの森です。こんにちは。

今回から中小企業向けIT支援ツールや施策の紹介をいくつかお届けしようと思います。

2018年12月に経済産業省が「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)Ver1.0」を策定してから、国(経済産業省・中小企業庁)等では、中小企業や小規模企業のIT化(DX化)を後押しするための、補助金(IT導入補助金等)や、専門家制度、IT化支援ツールの整備など、多くの支援策を実施しています。

その支援策が、中小基盤整備機構「ITプラットフォーム」のHPに見やすくまとまっています。出典:(独法)中小企業基盤整備機構「ITプラットフォーム」https://dx-ouen.smrj.go.jp/


「ITプラットフォーム」では、6つのツールで構成されています。その中から、今回は「IT戦略ナビ」を見ていきましょう。


<「IT戦略ナビ」とは?>

自社にITを導入したいときに、どんな問題点があって、その問題点を解決するのにマッチしている、ソフトウェアやツールを探すのは、どの企業も困ったことはあるのではないでしょうか。「IT戦略ナビ」は、質問に答えていくだけで、困りごとを解決するためのソフトウェアやツールの候補を提示してくれます。

では、簡単に「IT戦略ナビ」の操作手順を見ていきます。

① 自社の業種を選ぶ

② 自社の経営課題を選ぶ(売上拡大・生産性向上など)

③ 経営課題ごとに、解決したい問題点を選ぶ

④ 問題点に対して、具体的に取り組みたい内容を選ぶ

今回は、売上アップのために、自社のECサイトを構築したいといった課題を設定してみました。結果として、下記の画面のように、20件のツールが紹介されました。20件のツールを導入実績数や初期費用やランニングコストなどの条件で並び替えもできますし、気になるツールがあったならば、そのツールのアイコンをクリックすると詳細説明に画面が切り替わり、導入事例なども見ることができます。


<出所:独立行政法人中小企業基盤整備機構 HP>


そして、最終的には各質問で答えた内容が、「ITの視点」・「業務の視点」・「経営の視点」・「戦略の視点」といった切り口で、「IT戦略マップ」と名付けられた、IT化の方針をまとめた表が作成されます。

この表の活用方法は、問題点が整理されていますので、社員に自社のIT化の方針を示すことや、経営計画に盛り込んでいくための材料として使えます。

また、導入プランのスケジュールなども示してくれるので、IT投資のタイミングの検討にも役立つ情報が得られます。


<「IT戦略マップ」 例>


<出所:独立行政法人中小企業基盤整備機構 HP>


<まとめ>

「IT戦略ナビ」は、自社のIT化の検討を始める際に、問題点の整理や、手順などを視覚的にわかりやすく示してくれたり、問題点の解決にマッチしそうな具体的なツールの紹介もしてくれますので、「何から始めたらよいかわからない」といった経営者やマネージャーさんには、ちょうど良いツールになっていますので、ぜひ、活用してみてください。


次回も、中小企業のIT化に使えるツールや施策についてご紹介したいと思います。


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