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森 智亮

成長する中小企業のためのIT導入指南(第4回)

更新日:2022年4月19日



【第4回】「IT化に活用できる補助金①」


フォレストファームの森です。こんにちは。

前回は、「儲ける仕事をITにやらせよう」といった、より戦略的なIT活用方法についてお話しました。今回は少し趣向を変えて、IT化に使える補助金のお話です。経営者さんから、「使える補助金はないのか?」といったご質問を頂く機会はとても多いので、お答えしたいと思います。


<業務の効率化が目的なら、「IT導入補助金」の活用がおすすめ>

このシリーズの第2回でお話しました「業務の効率化を目的としたIT化」では、既に様々なITベンダーからパッケージソフトウェアとして販売されているものを極力カスタマイズしないで導入することが費用対効果の面で有効です。そのパッケージソフトウェアを導入するときに使える補助金としては、「IT導入補助金」(IT導入補助金HP:https://www.it-hojo.jp/)があります。

区分として、①「通常枠」A類型(補助額30万~150万円未満 補助率1/2)B類型(補助額150万~450万円以下 補助率1/2)と、②「デジタル化基盤導入類型」(補助額5万円~350万円    補助率3/4または2/3)の2種類から選びます。

それぞれの区分と類型で導入するソフトウェアが対応していなくてはならない機能の種類と個数(プロセス数)の要件がありますので、注意が必要です。

また、デジタル化基盤導入類型では、補助金では珍しくPCやタブレットなどの汎用コンピュータ機器も10万円までという制限付きながら認められています。


〇IT導入補助金2022 類型と補助金上限金額等

<通常枠A類型・B類型>          <デジタル化基盤導入類型>



<IT導入補助金を採択されるポイント>

補助金は、助成金や給付金とは違い、事業計画(申請内容)を評価され、評価点数の高い事象者が採択されることになります。では、どのような事業計画が採択されるのかと言いますと、公募要領に記載されている「審査項目」について要点を説明できているのか?がポイントです。

具体的にはIT導入補助金ですと、


①(内外の経営環境を洗い出し)経営課題を設定できているか?

②その課題を解決するにふさわしい「ITツール」を選択できているか?

③その「ITツール」を活用してどのような取組を行うのか?

④その結果、年3%以上の生産性向上が見込めるのか?(経営計数の算出)


を事業計画に盛り込む必要があります。

特に、経営計数の算出は必須要件ですので、十分に売上アップ、利益アップ、給与アップのシミュレーションを行い、数値をはじき出す作業が必要です。

IT導入補助金の公募要領にも記載ある通り、上記の検討作業はIT導入支援事業者(ITベンダー)がサポートすることになっているのですが、ITベンダーのサポート力によって対等が様々というのが実情です。


<こちらも参考にしてください>

弊社の小池が事業再構築補助金に関して、動画にて詳しく説明しておりますので、こちらも併せて、ご覧ください。(https://www.forest-farm.jp/video)


次回の第5回では、「IT化に活用できる補助金②」についてお話したいと思います。


では、次回もよろしくお願いします。


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