今回は、『上手に広報する』ってところで大事な部分を説明します。そもそも何を広報するんだってことです。普通のことを広報してもメディアは取り上げてくれません。そこで面白いことを企画しなくてはいけません。例えば新商品を企画して広報しようとしたとします。その新商品が世の中の流れに沿って説明できるかを考えてください。「あーなるほど、こんな世の中だからこそ、そこで生まれた新たな課題を解決する商品なんですね!」とメディアの人に思ってもらう必要があります。
そこで、お花屋さんの支援をした事例をご紹介します。その時、コロナで謝恩会、卒業式、入学式、ピアノの発表会等々、すべての行事が中止になりました。そこで使うお花ももちろん無くなりました。売上90%減です。「どうしたらいいでしょうか・・・?」という深刻なご相談でした。コロナ禍によってお花の課題解決の活躍の場が無くなったんですね。なので、お花の新たな課題解決を考えなければなりません。外部要因によって世の中の課題はコロコロ変化します。それに対応していかないと売れないんですね。
そこで僕が提案したのは、「お花で里帰り」という商品でした。都会に住む家族はGWにコロナで里帰りできません。田舎で待つおばあちゃんの悲しい顔が浮かびます。単純なんですが、お花屋さんに家族の写真をデータで送ると、花束にくっつけて送ってくれるという商品です。お花の課題解決を入学式や卒業式を彩るということから、田舎のおばあちゃんの寂しさを少し減らすということに変えました。
それをプレスリリースにまとめてメディアに発信したところ、地元の新聞が小さな記事で紹介してくれました。そしたらなんとその記事をみた大手民放が、夕方のニュースで2分くらい紹介してくれたんです。「お花だけでも里帰りしてね」みたいな切り口でした。
ラッキーでしたね。世の中の流れに合わせて新たな課題解決商品にしたことがメディアに伝わった事例です。面白かったのはここからです。お花屋さんに「どうでした?売れました?」って聞いたんです。そしたらコロナ前の売上の4倍売れたっていうんです。「えーーーすごい!」「お花で里帰り何個売れたんですか?」って尋ねたら、「20個売れました」って。「ん?」なんで4倍?ってなりますよね。それでよくよく聞いたら母の日のカーネーションが4倍売れたっていうんです。なんと!ニュースを観た人が面白いことをやってるお花屋さんがいるってことで、せっかくだったらそういうお花屋さんからカーネーションを買おうということになったんですね。
なるほどなと思いました。何を言いたいかと言うと「お花で里帰り」は認知と、イイネを生む『共感商品』になったんです。それで普通の利益の出るカーネーションがバカ売れする。企画を考える時は、売れることを第一に考えなくても、認知とイイネを集めることだけを考えてもいいんだってことですね。それで普通の商品が売れるんだもの。
上手に広報するって、企画を考えることなんです。今回の事例で思い知らされました。なので儲からなくてもいいから共感を集める、認知を増やす、そういうことで自由にアイデアを、企画を考えても面白いですよってことです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。世の中をハッピーにする面白いコトみんなで考えましょう!考えるだけで楽しいですもんね!
Comments