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『知っていると得をする「融資」を受けるためのテクニック』~融資を受けたあと編~



みなさん、こんにちは!

フォレストファームの大川です。


今回は、『知っていると得をする「融資」を受けるためのテクニック』シリーズの最終回としまして、「融資を受けたあと編」をご紹介します。金融機関とのより親密なリレーションシップについてお話しますので、ご参考になれば幸いです。


◎ 融資を受けたあとにするべきことは?


ⅰ.約束どおりに返済する

まずは、毎月決められた期日にきちんと返済することが大前提になります。そのために、預金口座には「時間的」にも「資金的」にも、少し余裕をもった準備をしておきましょう。

その中で、毎月の約定返済がない短期資金(一括返済)の融資については、ついうっかりとしてしまいがちなので、十分な注意が必要です。

例えば、ある特定の売上代金を返済原資として一括返済の融資を受けたとします。3ヶ月後に返済する約束になっていたものの、雨天続きで工事が延長した等の理由により、取引先からの売上代金の入金が4ヶ月後となった場合、期日に返済ができなくなってしまいます。

また、資金繰りに苦慮している状況で、回収された売上代金をつい他の支払いに充当してしまうと(金融機関では「資金の流用」といいます)、大きく信用を失ってしまい、次の融資が受けづらくなってしまいます。

約束の期日に返済ができない場合や、資金繰りの都合上どうしても他の支払いを優先させたい時には、なるべく早い段階で金融機関へ相談するようにしましょう。ネガティブな情報も正直に話すことが、信頼関係の構築につながります。継続的な融資取引をしていくために、返済実績をコツコツと積み上げていきましょう。


ⅱ.営業担当者と今まで以上にコミュニケーションをはかる

融資を受けたら終わりではなく、いつでも次の融資を受けられるよう準備が必要です。

そのために、金融機関の営業担当者と定期的なコミュニケーションをはかりましょう。

前回、前々回にご紹介した「資金繰り表」や「合計残高試算表」を活用して、いま自社がどのような経営状況にあるのか、また経営計画書を策定している企業であれば、その進捗状況はどの程度か、更には今後どのような計画の見直しを検討しているかなどを伝えることで、金融機関からの信用は格段に高まります。

また、金融機関の担当者はたくさんの取引先を持っていて、リアルタイムの情報を日々得ています。会話をする中で、自社にとって有用な情報をキャッチするチャンスも多々あるはずです。多忙な毎日かと思いますが、月に1度でもよいので、担当者とコミュニケーションをはかる機会を作ってみてください。



ⅲ.万が一、毎月の返済が困難になってしまった場合には

会社経営には、業績が良い時もあれば、苦しい時期もあると思います。経営状況の悪化は、早い段階で改善に着手すれば、痛手を最小限にとどめることができます。病気と同じですね。

資金繰りに困ったら、迷わず金融機関に相談しましょう。普段からしっかりとコミュニケーションが取れている「優しい金融機関」であれば、必ず助けてくれるはずです。

*「優しい金融機関」については、第一弾(初回)にご紹介しています。

新しい融資を受けるだけでなく、既存の返済を猶予してもらう方法(条件変更といいます)もありますので、現状をありのままに伝えて、最善策を検討してもらいましょう。

実は、苦しい時ほど、金融機関とより親密な関係を構築できることもあるんです。

また、金融機関に返済を猶予してもらう間に、経営改善へ取り組むことが重要です。経営改善の実行には、多大な労力と時間が必要になりますので、専門家の活用をおすすめします。

当社でも、経営改善計画書の策定を含めたサポートメニューをご用意していますので、何なりとお問い合わせください。


最後に、企業が金融機関と親密な関係を持つことは、安定した経営を進めていく上で欠かせない要素の一つだと考えます。特に融資取引については、金融機関と企業が「Win・Win」の関係になれる最高の機会です。

みなさまの事業が、今後ますます発展するために、金融機関から受ける「融資」の効果的な活用について応援させていただければ幸いです。ご拝読ありがとうございました。

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