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森 智亮

もりブログ(第31号)~ショート動画が起こしたマーケティングの変化~

更新日:2023年12月8日



【第31号】「~ショート動画が起こしたマーケティングの変化~」

フォレストファームの森です。こんにちは。

もりブログでは、最近のトレンドや月刊誌などに取り上げられた話題から、ITやAI、経営、販売促進などの中小企業の経営に役立つ情報をお届けしています。

今回は、IT総合情報ポータル「ITmedia」(運営会社:アイティメディア株式会社)に、「【全編】明石ガクトに聞くTikTOK売れの法則 ショート動画がもたらしたマーケティングの新潮流」といった記事(https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2308/21/news024.html)が掲載されていましたので、ショート動画におけるマーケティングについて考えてみたいと思います。


<動画2.0から動画3.0への移り変わり>

2005年のYouTube誕生から現在に至るまでの動画の歴史を、明石ガクト氏の著書である、『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』では、以下のように、説明しています。

【ファーストウェーブ】2005年 YouTube誕生、2014年 YouTubeブーム

【セカンドウェーブ】2015年 Facebookが動画対応、2017年 早回し料理動画ブーム

【サードウェーブ】2018年 Facebookアルゴリズム変更宣言

2018年以降 IGTV, TikTOKなど新しい動画プラットフォームの出現|

明石氏は、YouTubeを動画2.0、TikTOKを動画3.0と表現し「動画2.0から3.0の変化はいくつかあるが、大きな違いは『動画がショート化、短尺化した』という一言に尽きる」と説明しています。

では、動画が短尺化すると、何が変わるのでしょうか?短尺化されると、①制作コストが掛からない(特別な機器は必要としない)、②制作技術のハードルが下がる(特別なソフト等は必要がなく、誰でもスマートフォンで編集できてしまう)といった、動画の民主化が進みました。その時流に乗り、動画サイトへの参入障壁を一気に下げたのが“TikTOK”という訳です


<動画3.0時代のマーティング活動の特徴>

”TiKTOK“に代表される、動画3.0時代に見える、SNS視聴者の購買行動は、従来のWebメディアとも、異なる購買行動を示すことがわかっています。



従来のWebメディアでは、①認知→②興味・関心→③比較・検討(サーチ)→④購入・申込の4段階で、購買に結び付くのがセオリーですが、TikTOKのようなショート動画SNSだと、③比較・検討のフェーズが抜け、興味・関心があれば、いきなり、購買に結び付くといった、購買行動のスピード化が起こっています。

なぜ、このような行動変化が起こるかというと、TikTOKのような新興メディアは『いいね』やコメント数でほかの人のおすすめに出てくるかどうかが決まるといった特徴があります。個人の好みに合わせておすすめに出てくる内容が変わるので「タイムライン(おすすめ)に出る動画は基本的には、その人が、興味関心があるもの」が表示されることになります。そして、コメントなどを見て納得すると、比較・検討という行動はせず、いきなり、「ポチっと」購入(コンバージョン)に結び付いてしまうという訳です。

従って、インフルエンサー(世間や人の思考・行動に大きな影響を与える人物のこと)が作成する動画に、ファンの人が見て、コメントをたくさん投稿すればさらに、広告メディアとしての価値が高まるといった流れになります。

若者のテレビ離れが、顕著になったと言われて久しいですが、メディア媒体ごとの広告費の推移を見ると、テレビ、新聞、雑誌、ラジオといった従来メディアが衰退し、インターネット広告が、媒体別広告費扱い高の1位になったのは2019年になります。

その傾向は、近年益々顕著になってきており、それだけ、インターネットの広告媒体としての地位が高まっています。




<我々にどのような影響がでてくるのか?>

従来の広告メディア(テレビ・新聞・雑誌・ラジオ)や動画2.0(YouTube)までの世界では、完成された作品(CM)や、長尺の動画を制作できるだけの技術や資本力が必要とした世界でしたが、短尺化した動画3.0(TikTOKなど)の世界では、誰もが参加(投稿)できることになり、共感や感動が格段に広がりやすくなりました。資本力がなくても、一発逆転的に、売れる仕組みを作れる可能性を秘めているメディアだと言えます。


<おわりに>

今回は、ショート動画を活用したマーケティングについて検討してみました。フォレストファームでは、サービスメニューとして、「TikTOK/Instagramマーケティング運用サービス」をご用意していますので、TikTOKで“バズらして”みたいと考えている方は、お気軽にご相談ください。


今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

では、また次回、お会いしましょう。


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