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森 智亮

もりブログ(第29号)~デジタルサイネージ広告がトレイでも~



【第29号】「~デジタルサイネージ広告がトレイでも~」

フォレストファームの森です。こんにちは。

もりブログでは、最近のトレンドや月刊誌などに取り上げられた話題から、ITやAI、経営、販売促進などの中小企業の経営に役立つ情報をお届けしています。

今回は、IT総合情報ポータル「ITmedia」(運営会社:アイティメディア株式会社)に、「広告が流れる「個室トイレ」が増えてきた 伸びしろ十分だが、まだ課題も」といった記事(https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2308/01/news011.html)が掲載されていましたので、それを参考にして、トイレ広告といった新たな広告手法について考えてみたいと思います。


<トイレ広告ってどんな広告?>

皆さんも、駅や空港、ショッピングモールなど多くの場所で様々なディスプレイに広告や様々な情報を表示されているのを見たことがあると思います。これがいわゆるデジタルサイネージ(電子看板)と呼ばれるものです。

このデジタルサイネージを個人空間のトイレでもやってみようと、株式会社バカンが2020年から始めた取り組みで、今では、「恵比寿ガーデンプレイス」「アーク森ビル」などの企業オフィスビルや、「渋谷ヒカリエ ShinQs」「新宿マルイ本館」「大丸京都」などの商業施設に合計約9,000台のトイレ広告が展開されており、年内には10,000台突破を目指しています。


個室トイレの壁に設置されたデジタルサイネージ(出所:(株)バカン)


<トイレ広告って何が凄い?>

トイレ広告の特徴は、何と言ってもトイレという個人空間ならではの落ち着いた場所で、男女別の広告を展開できることにあります。さらに、オフィスビルのトイレなら、そのオフィスに勤める従業員に繰り返し見てもらえますし、商業施設ならば来場する多数の消費者に見てもらえるという特徴を持っています。

トイレという空間なので、広告する商品にも相性があるとのこと。トイレ広告と相性のいい商材としては、「健康・体調」「ストレス」「美容・身だしなみ」「免疫・衛生」の4つカテゴリーなのだそうです。

現在の出稿状況としては、オフィスビル:商業施設=7~8割:2~3割程度となっており、オフィスビルが優勢な理由については「個人の接触回数の多さ」がウケているとのこと。

また、デジタルサイネージの特徴を活かし、シャボン玉石けん(福岡県北九州市)のように広告を流すだけではなくて、アンケートなどにも答えてもらって、商品開発に活かす事例も出てきています。


<広告としてのポテンシャルが高いトイレ広告>

取組が始まったばかりのトイレ広告ですが、その伸びしろは大きいものがあります。日本にはパブリックトイレがなんと2500万個室もあるそうです。広告媒体としては先を行くタクシー広告は全タクシーに展開できたとしても、24.3万台が限界ですから、トイレ広告のポテンシャルが高いことがわかります。今後台数を伸ばせれば十分にマスメディアレベルのインパクトを持てる可能性はありますね。

また、トイレ広告にQRコードを表示して、アンケートなどに答えてもらうことで、OneToOneマーティングに展開していける要素も十分に兼ね備えていますので、今後の活用と展開がとても楽しみな広告手法のひとつと感じます。


出所:https://satori.marketing/marketing-blog/onetoone_marketing/


<おわりに>

今回は、デジタルサイネージを活用したトイレ広告ついて見てみました。最近はSNS広告が何かと注目されている時代ですが、使い方によっては、非常にターゲットを絞った広告を展開できることが特徴的であり、これまでとはちょっと視点の変わった広告媒体の活用に興味がわきました。

これからも、このブログで、AI分野・IT活用分野での情報をお届けしていきます。

では、また次回、お会いしましょう。


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