こんにちは!
中小企業診断士/フォレストファーム取締役の小池です。
今回は年商1億円企業のマーケティング編の①として、この規模の会社のマーケティング戦略について書いていきます。
「マーケティングとは」と調べてみると、『販売を不要にするための取り組みである(ドラッカー)』とか、『ターゲット顧客に、より優れた価値を提供し、伝え、届けること』(コトラー)と出てきます。また3Cとか4P、セグメンテーションとか、様々なフレームワークでマーケティング戦略が説明されることもよく見受けられます。最近では『マーケティングオートメーション』と言って、データベースとRPAを組み合わせて、自動でターゲット顧客に様々な情報を届けるツールも発展しています。
多くの事業者さまと接する中で感じざるを得ないのは、マーケティングが魔法の杖で、一連の取り組みの一部に取り組めば成果が出ると勘違いをされていることが多いということです。マーケティングの思想に基づいてしっかりとホームページを作ればお客さんがくる、大手の集客サイトにお金を払えばお客さんがくる、インスタグラムやTikTokで情報発信をしっかり続けていれば勝手に来てくれるものだと勘違いしてしまっていることが多いのです。
残念ながらそんなことはないのです。
驚くほどホームページは誰も見てくれないし、自然とお店に来店してくれることはないし、動画がバズって商品が急に売れだす、ということはほとんどないのです。
では、年商1億円規模の中小企業は、どのような取り組みをしていく必要があるのでしょうか。私の一つの答えは、『セリング』にあると考えています。直訳すると『売り込み』というふうに聞こえるかもしれません。合っていますが、「気合と根性でピンポン営業をやるのだ!」、ということだけを言うつもりはありません。もちろんそうしたPUSH型の販促も重要です。他方でPULL型の施策もやはり重要なのです。更に言うと、そうした販促を行う前の戦略の組み立てもまた、より重要なのです。
年商1億円規模の中小企業は限られたリソースのなかで戦術を採る必要があり、イチかバチかの大きな投資はできないのです。そのためにどのような考え方で構えていく必要があるのか、そんなことをこのシリーズで紹介ができればと考えています。
このブログをご覧頂いて組み立てた戦略がピタリと当たった方、ぜひご報告くださいね!