2025年は『ボウリング』をしましょう! ~ボールが曲がる3つの要素~
- 大川 貴
- 6月25日
- 読了時間: 5分

みなさん、こんにちは!
フォレストファームの大川です。
全10回シリーズのボウリングブログは、いよいよ後半戦に入ります。
ますます深みにハマっていく感じが否めません(汗)。
第6フレームとなる今回は、誰もが一度は憧れる「曲がるボール」=「フックボール」についてお話します。
※統計はありませんが、憧れない方の方が多いと推測されます。
ではここで、みなさんに質問です。
ボウリングのボールは、なぜ曲がるのでしょうか?
もちろん回転をかけるという要素は欠かせませんが、実はそれだけではないんです。
ぜひ、この曲がる仕組みを知って、フックボールを投げてみましょう!
【第1の要素】 回転数と回転方向(回転軸)
まずは、みなさんがよくご存じの「回転」にまつわるお話です。
当然ながら、回転数が多いほど大きく曲がるのですが、正しい方向に回転をさせないと、思い描いた曲がり(ストライクが出る曲がり)にはなりません。
また、回転数に見合ったボールのスピードがなければ、これまた同様です。
回転数の目安は、325RPM(1分間に325回転)と言われ、これはボールがリリースされてから1番ピンに到達するまでの間に12~13回転することになります。
また、この時の球速の目安は、時速28㎞程度で、同じくリリースから1番ピン到達までに、2.35秒程度かかることになります。
次に回転方向ですが、こちらは回転軸の角度が目安となります。
ボールがレーンに対して平行方向(縦)に回転すると、回転軸はレーンに対して垂直(90度)を示します。また、ボールがレーンに対して垂直方向(横)に回転すると、回転軸はレーンに対して平行(0度)を示します。双方の中間点(45度程度)の回転軸が、最もバランスが良いとされています。
まとめると、球速は時速28㎞程度、回転数はピンまで12~13回転、回転軸は45度程度が、理想的な曲がり(ストライクが出やすい曲がり)を生み出すことになります。
【第2の要素】 ボール自体の材質と構造
続いて2つ目の要素は、ボールの材質と構造についてです。
野球やサッカーでは、一定基準に統一されたボールが使用されますが、ボウリングでは、その用途に応じて、さまざまな種類のボールを投げ分けます。
もう少し分かりやすくお話をすると、大きく曲がるボールや、曲がりの少ないボールなど、何種類かのボールから、その日(そのレーン)に最も適した(最もストライクが出そうな)ボールを選択して投球をします。
ボールの種類や特性を文章で説明するのは難しいので、以下の表をご参照ください。
(表1)

このように、ボウリング場のボール(ハウスボール)とマイボールでは、材質や構造に大きな違いがあり、ボールの曲がりに影響することが分かると思います。
ハウスボールで大きく曲がるボールを投げようとしても、物理的に難しいんです!
【第3の要素】 レーンコンディション
3つ目の要素は、レーンの状態に関するお話です。
レーンの上には、目に見えない透明なオイル(油)が引かれていることはご存じでしょうか?
このオイルが、ボールの曲がりを大きく左右します。
ここでのキーワードは「摩擦」です。
本来は、第1の要素「回転」のところでお話すべきでしたが、レーンコンディションと一緒にお話をした方が分かりやすいと思い、こちらで取り上げることにしました。
回転軸を45度の方向に回転させることで、直進しようとするボールとレーンの接地面に摩擦が生じます。この摩擦こそが、ボールの曲がりを生み出す最大の要因です。
オイルには滑りを良くするという特性がありますが、これは摩擦を抑えるということを意味します。
つまり、レーンの上にオイルが多く引かれている箇所は、摩擦が少ないため曲がりづらく、オイルが少ない箇所は曲がりやすいということが言えます。
以下の図は、とあるボウリング場のレーンコンディションを表したものですが、青色の濃度により、引かれているオイルの量が示されています。色が濃くなる程、オイルの量が多くなっていきます。レーンの両端は薄い青色ですので(オイルの量が少ないので)、ここに投げれば、ボールは曲がりやすいということになります。
(図1)

以上、ボウリングのボールが曲がる理由は、いかがでしたでしょうか?
前回の『振り子運動』もそうですが、物理学的な要素が含まれていて「実に面白い」のは、私だけでしょうか...
ともあれ、ぜひこの機に「フックボール」を手に入れていただき、ボウリング場でカッコつけましょう!!
【ひとり言】 『本質を理解することがとても大事!』
今回は、ボウリングのボールが曲がる理由について、かなり深いお話をさせていただきました。
もちろん私も、ボウリングに夢中になるまでは、フックボールは投げられませんでした。
上級者のモノマネをしたり、色々な投げ方を試したりしましたが、なかなか思うようにいきませんでした。
いま思い返しますと、表面的に「どのように投げるのか」を考える前に、本質的に「どうして曲がるのか」を学び、理解したことが、フックボール習得への近道だったように感じます。
物(事)の本質を見定めて、そこにアジャストしていくことが、ビジネスの世界においても大変重要ではないかと考えています。
企業の皆さまのビジョン(本質)が、持続的な発展と繁栄を支えると信じています!
今回は、恒例の1曲ではなく、スペシャルな告知をさせていただきます!
なんと、来たる7月8日(火)より、女子高生が主役となるボウリングのアニメ『Turkey』が、日本テレビ系列で放送されます!
ご興味のある方は、ぜひご覧ください。
↓
この度も、ご拝読ありがとうございました。
Comments