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第1回目 「営業にとって大切な情報とは?」



営業コンサルタントの竹本です。

今回は、営業にとって情報の大切さについて、お話します。

営業が成果を上げるためには、「情報収集」→「情報活用」→「実践と改善」 の3ステップを意識することが重要です。  このシリーズでは、BtoB営業における情報の重要性を3回に分けて解説します。


営業と聞くと、「とにかく訪問して話をしてこい」と考えてしまいがちですが、それは間違いです。 

特にBtoB営業では、「売り込む」のではなく、「相手の課題を解決するための提案」をすることが求められます。そのために必要なのが、訪問前の情報収集です。 

営業にとって「事前の情報収集」と「顧客へタイミングよく訪問するフットワークの軽さ」は、車の両輪です。 


今回は、営業がまず集めるべき情報と、その具体的な調査方法について解説します。 


1. なぜ営業には情報が必要なのか?

例えば、企業に複合機など、OA機器を営業に行くケースを考えてみましょう。 


◆情報がない営業の例 

「弊社では、この度新製品のコピー機を発表しました。この新しいコピー機は、45枚/分の出力スピードでコストパフォーマンスも良いので、ぜひ導入を検討していただけませんか?」  という電話がかかってきたらどうでしょうか?

先ず、断りますよね。コピー機なんかどこのオフィスにもあるし、古いとは言え、特に困っているわけではありません。

◆情報を集めた営業の例

「御社のHPを拝見させていただきましところ、SDGs経営に力を入れられているようですが、オフィスのコピー用紙を20%削減する複合機を新たに弊社では発表いたしまた。御社の取引先さまで○○様も導入いただいておりますが、一度お話をさせていただけませんでしょうか?」


どうでしょうか? 

後者の営業の方が、相手は、断りにくいですし、メリットのある提案になっていることがわかります。 

つまり、HPを事前に確認し、情報を集めることで、「売り込み」ではなく「課題解決型の提案」ができるようになるのです。 


2. 営業が集めるべき3つの情報

営業の成果を上げるために、最低限以下の3つの情報を事前にリサーチしておくことが大切です。 


① 顧客(ターゲット)の情報

顧客のことを知らなければ、的外れな提案になってしまいます。 

まずは、「この会社はどんな課題を持っているのか?」をリサーチしましょう。 


◆確認すべきポイント

- 会社の基本情報(業種・事業内容・規模) 

- 経営方針やビジョン(公式サイトやプレスリリースで確認) 

- 最近のニュース(新規事業や設備投資の動きなど) 

- 主要取引先(どの企業と取引しているか) 


◆情報の集め方 

- 企業のHP・ニュースリリースをチェック

- 業界ニュースや日経新聞などで動向を確認

- SNS(Facebookなど)で担当者をチェック


💡 ポイント 

「この会社は何を求めているのか?」を理解することで、相手にとって価値のある提案ができるようになります。 



② ライバル企業の情報

「自社の製品がいかに優れているか」を伝えるのではなく、「競合と比較してどんな強みがあるのか?」を明確にすることが重要です。 


◆確認すべきポイント

- 競合他社の製品やサービス内容 

- 価格帯や提供条件(納期、サポート体制など) 

- 競合製品と自社製品の違い(メリット・デメリット) 

- 過去に競合と取引した場合の評価や課題 


◆情報の集め方 

- 競合のHPやパンフレットをチェック 

- 業界ニュースや展示会で競合の動きをリサーチ

- 顧客にヒアリングし、「なぜ競合を選んだのか?」を確認 


💡 ポイント 

ライバル企業との違いを明確にし、「なぜ自社を選ぶべきなのか?」を伝える準備をします。 



③ 業界・市場の情報

顧客が置かれている業界の状況を知ることで、適切な営業タイミングや提案内容を考えやすくなります。 特に顧客の競合会社の情報は、顧客が一番知りたい情報です


◆確認すべきポイント

- 業界全体のトレンド(市場の成長性、最新技術)

- 競合他社の情報

- 需要の増減や経済動向 

- 法規制や環境基準の変更(影響を受ける企業があるか) 

- 原材料価格や供給状況の変化 


◆情報の集め方

- 業界ニュースサイトや新聞を定期的にチェック

- 展示会や業界セミナーに参加し、最新トレンドを把握

- 経済レポート(JETRO、経済産業省など)を活用


💡 ポイント

「なぜ今この提案をすべきなのか?」の根拠を持つことで、顧客に納得感を与えられます。 



3. 営業前の情報収集を効率化する方法

「忙しくてリサーチする時間がない!」という営業初心者の方でも、効率的に情報を集める方法があります。 


ü  Googleアラートを活用する(指定した企業・業界の最新ニュースを自動通知) 

ü  業界専門メディアをフォロー(日経新聞、業界紙など) 

ü  SNSで情報を収集(企業の公式アカウントや担当者の投稿をチェック) 

ü  営業管理ツール(CRM)を活用(過去の商談履歴や競合情報を一元管理) 


💡  ポイント

情報収集は「やるべきことを習慣化する」ことが大切です



まとめ

- 営業で成果を上げるには、「事前の情報収集」が不可欠です

- 「顧客」「競合」「業界」の3つの情報を集めることで、相手に合った提案ができます

- 「売り込む営業」ではなく、「相手の課題を解決する営業」を目指すことが大切です。 

 

営業は、「顧客へ訪問して話す」ということが大切ですが、そのためにも、事前にしっかりと情報を集めて「相手にとって価値のある提案」をすることを意識していきましょう! 



次回の第2回では、「デキる営業は情報をどう活用しているのか?」について詳しく解説します!


 
 
 

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