【第25号】「~AI(人工知能)ChatGPTによる大変革の予感~」
フォレストファームの森です。こんにちは。
もりブログでは、最近のトレンドや月刊誌などに取り上げられた話題から、ITやAI、経営、販売促進などの中小企業の経営に役立つ情報をお届けしています。
もりブログ第25号となる今回は、今、世間で話題になっている「ChatGPT」(開発元 【OpenAI】アメリカ非営利研究機関)が、中小企業の経営に与えるインパクトについて、考察してみたいと思います。
<AI(人口知能)の変遷>
AI(Artificial Intelligence、人工知能)は、人間の知的作業をコンピュータで模倣したソフトウェアやシステムのことを指します。AIのブームは、1950~1960年代の第1次ブーム、1980年代の第2次ブーム、2000年前後から今日まで続いている第3次ブームがあり、この3つのブームを経て、ようやく最近、実用段階に到達しました。
※私も第2次ブームの頃、画像解析とAIを絡ませて、肌診断解析システムなんてものを、当時はLispやPrologといった言語を使って開発していたことを懐かしく思い出しました♪。
実用化されている例としては、皆さまも良く知っているものが、たくさんあります。AIの技術進歩は急速であり、AIはすでに人間生活の至る所に入り込んでいます。
〇インターネット広告:過去のネット広告のクリック履歴や検索履歴からその人の関心事を推論し最適な広告を表示する。
〇検索サービス:過去の検索履歴からその人のニーズに合致しそうな検索結果を並べる。
〇消費者向け企業の顧客相談窓口:大手ネット通販会社、通信会社、クレジットカード会社など大規模消費者向け企業の顧客相談窓口。テキストあるいは音声で顧客からの問い合わせに応答し、複雑でAIが答えきれない問題は人間のコールセンター要員につなぐ。
〇自動運転:人間の運転をサポートしたり、自動運転を行う。
といった具合です。
AIは大きく分けて2種類あります。一つは「特化型AI」と呼ばれる種類です。「言語」「音声」「画像」「制御」「推測」などの、特定した得意分野の事象を処理します。得意分野以外では思考、学習はできません。今動いているAIは殆どがこの特化型AIです。
もうひとつは、「汎用型AI」と呼ばれる種類で、こちらは、様々な思考、検討ができます。初めてのことや日常活動についての思考、検討も可能です。今、有名になっている「ChatGPT」はこちらのタイプになります。
<「ChatGPT」って何が凄いの?>
さまざまメディアに今、取り上げられている「ChatGPT」ですが、何が一体凄いのでしょうか?
「ChatGPT」は、画像、文章、音声、プログラムコードなど、様々なコンテンツを生成することができるAIです。大量のデータを学習モデルが学習して、人間が作成するような絵や文章を生成することができます。この「ChatGPT」は、データから学習して、新しいものを生み出すことができるのが、凄いところです。
また、「ChatGPT」からの回答で、日本語であっても、自然な文章で返してくれることも、限りなく将来性を感じます。
あとは、回答内容の精度ですが、米国の司法試験(Bar Examination)の模擬試験を、「ChatGPT-3.5」に専門知識を学習させれば、十分に合格レベルの回答を出せるとの研究発表もあります(米コーネル大学の研究より)
現在無料版で搭載されているのは、「ChatGPT-3.5」というバージョンで、有料版になると、「「ChatGPT-4.0」という最新のバージョンとなり、さらに精度が上がっているとのことです。
<「ChatGPT4.0」を搭載したMicrosoft365が仕事を変える>
米国マイクロソフト社は、OpenAIに2019年に10億ドル、2021年以降さらに、数10億ドルの資金を投資しており、「ChatGPT」の開発に力をいれています。その流れで、先日、マイクロソフト社より、「Microsoft 365 Copilot」という取組の発表がありました。
簡単に言ってしまうと、WordやExcel、PowerPoint、Outlook、Teamsなどのマイクロソフトのオフィス製品に「ChatGPT」が搭載されるということです。
どんなことができるかというと、
〇自分のPCのOutLookメールを「ChatGPT」が読み込んで、重要なメールをピックアップしてくれて、返事まで書いてくれる。
〇「明日のプレゼン資料を作って」と、お願いすると、「ChatGPT」がPCに入っているドキュメント類を参考にして、プレゼン資料を自動作成してくれる。その時に使う写真は、OneDriveから自動で持ってくる。
〇Excelで、この四半期の売り上げ分析の仕事を依頼する(「この四半期の結果と、3つの重要なトレンドを要約して」とお願いする)と、新しいExcelシートを自動作成して、データ分析結果を挿入してしまう。
さらに、「ビジュアルに示して」とお願いすると、今度はグラフを自動作成してしまう。
といったような具合に。普段の仕事が「ChatGPT」を組み込んだ「Microsoft 365 Copilot」が、自動的にこなしてしまう時代がすぐそこに到来します。
<「ChatGPT」が中小企業の経営に及ぼす影響>
最後、「「ChatGPT」が中小企業の経営に及ぼす影響」を「ChatGPT」自身に聞いてみました(笑)。画面では途中までしか表示できませんでしたが、下記のメリットの次に、ちゃんとデメリットも教えてくれたのは、さすがです(笑)♪
今回は、今、話題の「ChatGPT」がビジネスにもたらす影響ついて、見てみました。これからも、このブログで、AI分野・IT活用分野での情報をお届けしていきます。
では、また次回、お会いしましょう。
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